ライグラスは寒地型芝草で、冬に休眠中の暖地型芝草を助けに来ることが多いです。
Ryegrass for Winter Color
米国農務省ハードネスゾーン6~10で一般的に栽培されている暖地型芝草の一部種、例えばゾイシアグラス(Zoysia spp, Cynodon spp., USDA zones 7 to 10 hardy)などは、冬に涼しくなると休眠して茶色く変色してしまうという欠点があります。 この問題を解決するには、ライグラス(Lolium spp.)をオーバーシードすることです。ライグラスは冷温性の草で、冬の間緑色を保ち、春には枯れて、暖地性の草が色を取り戻しながら再び芝生を引き継ぎます。
Annual and Perennial Ryegrasses
Perennial Ryegrass (Lolium perenne) は一年生ライグラス (Lolium multiflorum) より良い芝を作るので、暖かい気候の冬のオーバーシードに好適である。 一年生ライグラスは春には枯れてしまうので、暖かくなると定着した暖地型芝草と競合する可能性が低くなります。 ペレニアルライグラスはUSDAゾーン7以下では丈夫なので、アニュアルライグラスより春遅くまで存続する可能性が高い。 しかし、暑さや乾燥には弱いので、暖かく乾燥した気候では長くは生きられないだろう。
- 米国農務省のハードネスゾーン6~10でよく栽培されるウォームシーズンターフグラスには、ゾイシアグラス(Zoysia spp.)などの種類がある。
夏場のライグラス
多年生ライグラスは、芝生の日陰で生き残ることができ、夏の季節まで続くと、暖地型芝草と競合して問題を引き起こす可能性があります。 また、ライグラスは暖地では病気にかかりやすいので、暖地では単独でオールシーズンの芝草としては不向きです。 一年生ライグラスもペレニアルライグラスも、特に涼しい春には定着した暖地型芝草と競合することがあるので、春にライグラスの成長を抑制することが必要な場合があります。 ライグラスは、通常、穀物用または家畜や野生動物用の飼料作物として栽培される一年生穀物草であるライ麦(Secale cereale)と混同されることがあります。 ライ麦の中には寒い冬を越せる品種があり、農地や牧草地で冬の被覆作物として栽培されている。これらの品種はしばしばウィンターライと呼ばれるが、ライグラスとは無関係で、芝草として使われることはない
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