ワクチン接種のリスクや副作用について誤解があり、メディアでは誤った報道も多いため、このセクションでは混乱を解消することを目的としています。
よくあるワクチンの副作用 (cdc.gov) には発熱などの軽い反応、注射部位の腫れや痛みなどが挙げられます。 これらの反応は、ワクチンが効いていることを示しています。 ごくまれに、アレルギー反応のような重篤な副作用が出ることがあります。 この副作用を経験するのは、ワクチンを接種した子どもの100万人に1人程度です。 ワクチンが自閉症を引き起こしたり、誘発したりすることを示唆する確かな証拠は全くありません。 世界中の何十年にもわたる研究により、ワクチン接種が安全で効果的であることが証明されています。 一方、感染症の影響は、脳障害や死など、深刻で長く続く可能性があります。 結論。 なぜなら、予防接種を待てば待つほど、命にかかわる深刻な病気にさらされるリスクが高まるからです。
子どもの免疫システムに負荷がかかることを心配する親もいます。 しかし、親がこのことを心配する必要はありません。 米国小児科学会は、赤ちゃんは日常的に複数の細菌にさらされているため、赤ちゃんの免疫システムは、予防接種スケジュールに従った推奨ワクチンの数 (aap.org) を処理することができると述べています。 健康な赤ちゃんの免疫システムは、複数のワクチン接種に対応できるのです。 実際、赤ちゃんの免疫システムは、一度におよそ10万個の生物に反応することができます。 ワクチンに含まれる抗原は、赤ちゃんの免疫システムの反応のごく一部を利用しているに過ぎません。 小児期の予防接種は、母親からの免疫が切れた後の影響を受けやすい幼少期に受けることが推奨されています。 繰り返しになりますが、赤ちゃんにワクチンを接種しないことの方が害が大きいのです。
もうひとつの誤解は、予防接種が安全でないのは、ワクチンが汚染されるのを防ぐために、有機水銀(エチル水銀とも呼ばれる)であるチメロサールが含まれているからだということです。 この形態の水銀は、神経系を損傷するメチル水銀とは全く異なります。 チメロサールは安全であることが証明されていますが、現在では、季節性インフルエンザワクチンを含め、定期接種の小児用ワクチンはすべてチメロサールなしのものが用意されています
また、ワクチンによって子どもが病気になることはなく、免疫系が弱くなることもありません。 ワクチンは、殺した/無効にした抗原を体内に導入するので、免疫系はそれに対する抗体を作り、病気に対する免疫を作ることができるのです。 とはいえ、インフルエンザ・ワクチンを接種した後に、軽い鼻水や咳が出ることは珍しくありません。 しかし、これはお子様が「インフルエンザにかかった」ことを意味するのではありません。 また、インフルエンザワクチンは効果が出るまでに2週間ほどかかり、すぐにインフルエンザの症状が出るわけではないので、予防接種を受けたときに、知らないうちにすでにインフルエンザに感染している可能性もあります。
最後に、最も一般的で最も懸念される誤解は、ワクチンが自閉症を引き起こすというものです。 しかし、これに関する確実な証拠はまったくありません。 もっと読むには、「自閉症の真実」をご覧ください。
ワクチンは、最高の安全基準を念頭に置いて開発されています。
その他の参考資料:
- “Clear Answers & Smart Advice About Your Baby’s Shots” (immunize.jp).org), Ari Brown, MD, FAAP, Immunization Action Coalition
- “Six Common Misperceptions About Vaccination” (cdc.gov), Centers for Disease Control and Prevention
- “Get the Picture: Childhood Immunizations” (cdc.gov), Centers for Disease Control and Prevention video, running time 6:27
- “Vaccine Safety Concerns” (cdc.gov), Centers for Disease Control and Prevention, National Center for Immunization and Respiratory Diseases
- “Immunization Issues” (cdc.gov): Vaccine Misinformation” (immunizationinfo.org), National Network for Immunization Information