図3.3-1a、b キンポウゲの根の横断面。大きな顕微鏡写真の中央にある円形の構造には根の伝導組織があるが、今はその外側の組織、根皮質だけに関心がある。 これらの皮質細胞はすべて柔細胞であり、根の大部分はこれで構成されているため(挿入図を参照)、これは構造柔細胞である。 また、ほとんどの細胞はデンプン粒(紫色に染色)でいっぱいなので、貯蔵柔細胞でもある。 デンプン粒(アミロプラスト)はプロプラスチドから発達したもので、核が隠れてしまうほどたくさんある。 澱粉粒がほとんどない細胞もあるが、これはミクロトミング中に細胞を切り取って染色している間に、澱粉粒が脱落したためと思われる。 デンプン粒が多いので、どの部分が細胞で、どの部分が細胞間隙なのかがわかりやすく、この組織は細胞間隙が体積の大きな割合を占めている。 多くの植物学者は、この細胞間スペースが十分に豊富であることから、これをerenchymaと呼ぶと考えるだろうし、少しコンパクトすぎると考える人もいるだろう–erenchymaの普遍的な定義はないのだ
。