赤ちゃんの柔らかなビロードのような肌は、体内で最も大きな臓器です。 妊娠中は、子宮内の水分の多い環境に完璧に適応しています。
皮膚層の発達
妊娠6週目には、小さな胎児はすでに薄い組織で覆われており、これがやがて表皮と呼ばれる皮膚の一番外側の層になります。 その下には、汗腺や毛包、神経や血管を含む皮膚の部分を形成する厚い層があります。
最初、赤ちゃんの皮膚はとても薄く半透明で、その下の血管を見ることができます。 18週目には、皮膚の層が形成され終わります。
胎脂の発達
妊娠22週頃までに、赤ちゃんは胎脂という、皮膚細胞と皮脂分泌物からなる脂っぽい物質で体を覆うようになります。 胎脂は、赤ちゃんの老廃物やその他の刺激物を含む羊水に常にさらされることから、赤ちゃんの皮膚を保護します。
多くの赤ちゃんは、生まれたときに胎脂が皮膚に付着しています。 これは、胎脂が皮膚に吸収され、細菌、水分の損失、気温の変化に対する保護機能を強化する時間を与えるためです。
赤ちゃんの指紋
妊娠12週頃から、赤ちゃんの指や足の指の皮膚は、はっきりとした突起になり、これが指紋や足指の跡になります。 この模様は、赤ちゃん特有の遺伝子の指示によって形成されるため、赤ちゃんにしかないものです。
同じDNAを持つ一卵性双生児や多胎児であっても、指紋の形成には遺伝以外の要因も関わってくるため、完全に一致する指紋を持つわけではありません。
赤ちゃんの髪の毛
妊娠14週目には、眉毛や背中、肩など、赤ちゃんの体のさまざまな部分の皮膚に毛包ができ始めます。
同じ頃、赤ちゃんの頭皮にも毛包ができ始め、生まれたときのかわいい頭に、桃のような毛やふさふさの毛など、さまざまな模様が現れます。
約22週目には、髪の毛が生えているのが確認できます。>
赤ちゃんの肌の色
妊娠9週目には、後に肌の色のもととなるメラニンを作り出す細胞が、赤ちゃんの皮膚に初めて出現します。 しかし、メラニンの生成のほとんどは、生まれてから行われるのです。
肌の色が黒い両親を持つ赤ちゃんは、生まれたときは両親よりも明らかに明るく見え、時間が経つにつれて黒くなっていくことがあります。
赤ちゃんが生まれてからの変化
赤ちゃんの肌は、外の世界の空気に満ちた環境に適応するために、生まれてからも発達を続けます。
メラニンの生産が増え、赤ちゃんの肌は黒くなり、紫外線からある程度保護されるようになりますが、これは胎内では必要なかった保護です。
妊娠中にできること
妊娠に適した食事や妊婦用ビタミンの摂取は、赤ちゃんの肌の成長・発達をサポートするよい方法です。
胎児の皮膚の発達の主な節目
妊娠週数 | 節目 |
---|---|
6週 | 皮膚ができ始める |
18週 | 皮膚の層ができ終える頃です。 |
19週 | 指紋がつく |
22週 | |
生後 | メラニンの生成が増え、皮膚が黒くなる |
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