穿孔性虫垂炎とは?
虫垂炎とは、お腹の右下にある大腸に付いている小さなミミズ状の組織、虫垂に炎症が起きる病気です(写真参照)。 虫垂の開口部が腸内の物質でふさがれると、炎症を起こして腫れ、感染します。
虫垂に感染すると、穴が開いて腹部の他の部分にまで感染が広がることがあります。 これは「穿孔性」または「破裂性」虫垂炎と呼ばれます。
虫垂炎の治療方法は?
虫垂炎の治療は、まず水分補給と抗生物質で始まります。 安定したら、感染の再発を防ぐために虫垂を手術で切除することもあります。 手術中に虫垂に穴があいた場合は、再感染を防ぐためにさらに抗生物質が必要になります。
入院中はどうなるのですか?
虫垂穿孔の子どもは全員、手術後に抗生物質を投与するために、少なくとも3日間入院します。 これをイレウスといいます。 嘔吐を防ぎ、快適な状態を保つために、経鼻胃管(鼻から胃に入れる小さな管)を使用することがあります。 腸が眠ったままで、術後7日以上水分を摂取できない場合は、静脈栄養のために末梢静脈カテーテル(PICC)を留置します。
術後、感染のために、下痢や排尿痛をするお子さんがいます。
お子さんが手術から7日後にも入院している場合は、別の感染症を探すために超音波検査またはCTスキャンが行われます。 これらの検査は、感染症が十分に見えないため、それ以前に行うことはできません。 検査で別の感染が見つかった場合は、さらに抗生物質を点滴するか、放射線科の医師がドレーンを入れるか、あるいはその両方が行われます。
- 24時間熱がないこと、
- 水分補給のために十分な飲食ができること、
- 口から飲む薬で痛みがコントロールできること、
自宅ではどのように回復しますか。
- 7日間はお風呂や水泳をしないこと。
- 子供は通常、退院後7~10日で学校に戻ります。
- ジムやスポーツは2週間後に再開できます。 医療従事者は、いつ戻ってくるかお知らせします。
いつ医療従事者に電話すればよいですか?
- 発熱(華氏101度以上の熱)
- 腹痛
- 吐き気/嘔吐
- 下痢
- 創感染(赤み、腫れ、排液、圧痛)
最終確認 2016/1
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