イタリアの新しい研究によると、オリーブオイルを加えた食事をすると、食後の血糖値がそれほど上がらないことがわかりました。 さらに、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)も上昇しませんでした。 この効果は、オリーブオイルの代わりにコーンオイルを使った食事では見られませんでした。 この研究の詳細については、オリーブオイルタイムズに書きました。 ご存知のように、血糖値を安定させることは大切ですから、これは重要なことです。 地中海食とオリーブオイルは、心臓病だけでなく、糖尿病の予防にも役立つということが、さらに証明されました。 何度も何度も、オリーブオイルに比べてコーン油やキャノーラ油がいかに「優れているか」「同じくらい良い」という記事、広告を目にします。 私は、キャノーラ油やコーン油の利点や、地中海食にどのように適合するかについて、業界が資金提供した研究を紹介する教育セッションに出席したこともあり、それについてここに書きました。 スモークポイントの話はよく聞きます。 工業的に揚げ物をするのでなければ、ソテーや軽く炒める程度では、オリーブオイルのスモークポイントを超えることはないのが実情です。 また、いろいろな記事でよく言われているスモークポイントは正しくないということもお伝えしておきたいと思います。 オリーブオイルのスモークポイントは、使用するオリーブの種類によって大きく異なるため、オリーブオイルのスモークポイントは「1つ」ではなく、華氏365度から410度の範囲になります。 オリーブオイルの正しい使い方についてはこちらをご覧ください。
良い油脂? キャノーラ油は、一価不飽和脂肪の供給源であることを語り、地中海食に取り入れようとしています。 確かに一価不飽和脂肪は含まれていますが、ここで問題になるのはポリフェノールです。 ポリフェノールは、エキストラバージンオリーブオイルに含まれる抗酸化物質ですが、キャノーラ油には含まれず、研究によると、実際、オリーブオイルの効果の大部分を担っているのです。 ですから、キャノーラ油にはそれらの抗酸化物質が含まれておらず、したがって利点もないことを明確にしましょう。
最後に、オリーブオイルが「危険」などという記事をよく読みますので、付け加えておきたいと思います。 特にギリシャの人々は、オリーブオイルを生で使ったり、料理やお菓子作りに使ったりして、大量に消費していたのが現実です。 この人たちは当時、最も平均寿命が長く、心臓病の発生率も低かったのです。 もし、オリーブオイルが危険だというなら、60年代のギリシャ人たちは、どうやってそんなに長生きできたのでしょうか。 しかし、それは、オリーブオイルが健康に良くないとか、他のオイルの方が健康的だと信じ込まされることとは全く違います。
オイルを比較する際には、情報源を意識することが大切です。 キャノーラ油もコーン油も、大企業がバックアップしており、それは大きな予算があることを意味していることを忘れないでください。 これらの予算は、業界が出資する研究、メディアにおける宣伝記事、広告、医療専門家向けの無料の教育セッションやウェビナーなどに使われています。 ですから、今度キャノーラ油とオリーブオイルを比較する記事を目にしたら、ジャーナリストや栄養士の多くは、これらの業界から一方的な情報を受け取っていることを認識しておいてください。
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