新生ラットの血漿GH値は高く、生後すぐに劇的に減少する。 この発生パターンは他の哺乳類でも同様であるが、その病因は不明である。 我々は、2齢(n=64)、15齢(n=ll)、成熟雌(n=5)のSprague-Dawleyラットの下垂体前葉(AP)細胞の単層培養において、基礎、GRF40刺激、(Bu)2cAMP刺激のGH放出に対するSRIFの効果を検証した。 0.33 nMのSRIF(ED50)は、2d、15d、成体AP細胞において、GH分泌をそれぞれコントロール値の72±8、78±4、42±6%まで減少させた(年齢効果についてはp < 0.05)。 GHの刺激分泌はSRIFの抑制効果に対して基礎より敏感であるため、0.33nM SRIFとlnM GRFおよび0.5mM (Bu)2cAMP との併用も試験した。 2d、15d、成熟AP細胞では、GRFは基底状態から5.8、4.4、3.6倍、(Bu)2cAMPは4.5、2.7、3倍放出量を増加させた。 これらの年齢群では、SRIFはGRF刺激によるGH放出を79±2、57±4、36±2%に、(Bu)2cAMP刺激によるGH放出を88±3、63±6、19±1%に、刺激剤単独での放出と比較して抑制していた。 GRFと(Bu)2cAMP刺激によるGH分泌に対するSRIFの効果は年齢によって有意に変化した(P < 0.001)
結論 ラットにおいて、SRIFの基礎および刺激されたGH分泌を抑制する能力は顕著に年齢依存的であり、SRIFは未熟なAP細胞よりも成体でより大きな抑制効果を発揮した。 幼若ラットにおけるSRIFに対する相対的な抵抗性は、発達初期における血漿GHレベルの高さに寄与している可能性がある
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