背景…変形性膝関節症における内側と外側の顆の半径の評価。 変形性膝関節症における内側大腿骨顆と外側大腿骨顆の半径の関係を把握することは、人工膝関節全置換術における大腿骨コンポーネントの位置合わせや運動特性の回復に重要である。 この研究の目的は、変形性膝関節症を持つ変形性膝関節症患者の大腿骨内側顆と外側顆の半径の非対称性は、臨床的に重要でないほど小さいという仮説を検証することであった。
Methods: 変形性膝関節症の末期患者を対象に、人工膝関節全置換術の前に、二面性回転アライメントプロトコルを用いて磁気共鳴画像スキャンを行った。 アライメントプロトコルは、脛骨が屈曲・伸展する膝の一次大腿骨軸に垂直な平面で両顆が撮影されるように走査面を方向付けた。 この研究では、155の有弯症膝と44の無弯症膝が対象となった。 半径は、内側および外側大腿骨顆の軟骨下皮質細胞骨界面に10度から160度まで重ねた最適な円の面積から算出された。 顆の半径は、最も曲率の大きい大腿骨顆を示す隣接する4枚の画像上の半径の平均値である。
結果。 155関節の変形膝では、外側顆の半径は内側顆の半径より平均0.1mm大きかった(p=0.003)。 44名の外反膝では、外側顆の半径は内側顆の半径より平均0.2mm大きかった(p < 0.006)。 大腿骨内側顆と外側顆の半径は、変形性膝関節症(r(2)=0.9210)と外反膝関節症(r(2)=0.9129)の両方で強い関連性が見られた。
結論。 変形性膝関節症末期の変形性膝関節症患者において、大腿骨顆部の内側と外側の半径の非対称性は<または=0.2mmであり、人工膝関節全置換術を行う際に臨床的に重要でない程度に小さいことがわかった。