フケは、真菌マラセチアグロボーサ、皮脂腺活性、個人の感受性の3要因によって影響を受ける頭皮疾患である。 硫化セレン(SeS2)とジンクピリチオン(ZPTO)は抗真菌作用があるため、フケ防止シャンプーの有効成分として使用されている。 本研究では、有効成分 SeS2 1% と ZPTO 1% を配合したシャンプーの M.globosa に対する可能性を in vitro で調べた。 M.globosa (CBS 7966 ATCC 96 807) のコロニーを、抗菌性のないベースシャンプー、1% SeS2 を含むシャンプー、1% ZPTO を含むシャンプー、1% SeS2 と 1%ZPTOを組み合わせたシャンプーに曝露した。 シャンプーとの真菌の接触時間は3分と5分である。 真菌コロニーはオリーブオイルでコーティングしたSabourraud Dextrose agar (SDA) 培地で生育させる。 培養は37°Cで5日間行った。 5日後、真菌培養物が成長したかどうかを観察するために評価を行い、コロニー成長率を算出する。 2011年11月から2012年4月までインドネシア大学医学部寄生虫学教室臨床寄生虫学研究室にて実施した。 データはANOVAとLSD Fisher testを用いて分析した。 1%SeS2を含むシャンプーは5分間の接触で真菌の成長を抑制した(p = 0,000 <0.05) 一方、1%ZPTOシャンプーの真菌の成長は3分間または5分間の接触で抑制された(p = 0,000 <0.05) 1% SeS2 と 1% ZPTOシャンプーの組み合わせは両方の接触時間(p = 0,000 <0.05)…. 結論として、1% SeS2と1% ZPTOシャンプーの組み合わせは、in vitroでのM.globosaコロニーの成長を最も強力に抑制することがわかった。