髷を結う(日本相撲協会)
力士の所属先は、若いうちに暮らす「部屋」という場所である。 部屋の管理は、全盛期に活躍した力士を引退させた「親方」が行います。 現在、54部屋がある。 審判員、案内係、美容師なども部屋に住んでいる。
力士には、幕内、十両を頂点とする関取、幕下、三段目、十両、序の口など、さまざまな階級がある。 十両以上の関取になると給料がもらえるようになり、場所前のお披露目では、豪華な刺繍が施されたエプロン状の布「化粧廻し(けしょうまわし)」を足首までつけてもらえるようになる。 しかし、何よりも、普段の生活を周囲に気遣ってもらうことが大切なのだ。 また、関取は髷を銀杏の葉の形に結っています。 本場所のまわしは、幕下以下の力士は黒い木綿のまわしだけですが、関取は絹のまわしで、色も数種類から選べます。
ケショウマワシの力士たち(日本相撲協会)
力士たちは朝早く起きて、出世を願って厳しい練習に励む。 相撲部屋の朝は5時ごろから始まる。 まず、無冠の力士が稽古を始める。 各部屋には稽古用の土俵がある。 まず、両足を開いて立ち、両手を太ももか膝の上に置き、片足を曲げて地面にしっかりつけ、もう片方の足を高く上げる。 土俵に上がった足の膝を伸ばしながら、もう片方の足を強く土俵に下ろします。
マタワリ運動(日本相撲協会)
もう一つの運動はテッポウと呼ばれるものである。 力士は左右交互に、同じ側の腰と足と一緒に手を前に押し出す。 相手を倒すための足と手の動きの基本を教えます。 また、膝を伸ばした状態で背中を地面につけ、両足を180度開き、胸が地面につくまで前傾する運動もある。 これはマタワリと呼ばれ、力士にとって重要な下半身の柔軟性を養うために行われる。
次に、練習試合の勝者が続けて新しい挑戦者を受ける「もし合い」、交互に体をぶつけ合う「ぶつかり稽古」などが行われる。 階級が上の力士は寝る時間が少し遅くなり、起きてから稽古に参加する。 若手と同じような稽古をし、助け合う。 稽古中はもちろん会話は禁止で、聞こえてくるのは大柄な力士たちが体をぶつけ合い、大きく息をつく音ばかりだ。 本場所が近づくにつれ、稽古はさらに熱を帯び、親方は稽古場の前で見守り、時には土俵に上がって指導にあたる。
午前8時、若い力士たちは台所に行き、ちゃんこを作るのを手伝います。 ちゃんことは、力士が食べる料理のことで、煮物、中華料理、刺身、揚げ物などがある。 煮込み料理が一般的だが、近年はカレーライスやハンバーグなど、若い人にも好まれる料理もある。 力士は1日2食で、11時ごろに朝食、18時ごろに夕食をとります。 若手力士がちゃんこの準備を終える10時半ごろに稽古が終わり、上位の力士から順に風呂に入る。 髪を結ってから朝食をとる。 もちろん、食べるときも上位の力士が先に食べます。 食事が終わると、今度は自由時間。 体を大きくするために昼寝をする人も多い。